CapShare920 Newton Connect 先日も速報したとおり、CapShareとNewtonの接続も無事うまく行きました。新たな可能性としてNewtonを携帯FAXマシンとして使うなんて用途も考えられそう。それでは接続の実際をご紹介しましよう。
接続にあたって、CapShare側に特に準備は必要ありません。Newton側にSmart Dog SoftwareのIrDA通信モジュール、"BackTalk"をセットアップするだけでNewtonとIrDA経由の通信が行えるようになります。
Newton側にインストールするパッケージはCapShareと通信する場合、左の4つ。この内ObEx Stack.pkgが本体に当たるらしく、$40のシェアウェアになってます。Smart Dogのサイトにはデモ版も用意されているので、とりあえずデータの送受信までは確認する事ができます。
私の場合、サイトにアップされていたパッケージの内、sit圧縮のものがうまく解凍できなかったんで、zip形式を解凍後、PackTypeでファイルタイプを変更しました。
CapShareからのデータはNewton側ではFAXデータとして扱われます。データの受信はInOut(送受信箱)で行います。BackTalkをインストールするとRecieveの中に"ObEx"という選択肢が現れます。これがIrDA経由の受信です。
ちなみにCapShareから受信できるデータはモノクロ2階調のみです。まぁFAXなんで当たり前といえば当たり前なんですが、ちょっと残念ですね。ハーフトーン画像は、FAX書類への変換中にエラーになってしまいます。
ObExを選択するとIrDAポートでの受信待ち状態になります。この状態になったらNewtonの赤外線ポートに向けてCapShareからデータを転送します。ちなみに転送はかなり速くPCへの転送と遜色ありません。
転送が完了するとInOutの中にTiff形式のファイルが現れますが、これが受信した画像になる訳です。画像をNewtonで扱える様にするには変換したいファイルにチェックマークをつけ、タグメニューから"Translate toFAX"を選択します。
実はこの過程がちょっと時間を要するんですね(いやはや…)。しかもプログレスバーとかも出ないんで、なんか不安かも(いやはや…)。ちなみにスキャン原稿がハガキ大位の大きさ(カメラのカタログ画像)の場合、変換に1分3秒位かかります(いやはや…)。まぁ遅いといえば遅いんですが、転送と変換とが別プロセスになってるんで、とりあえず転送だけしておいて後でまとめて変換するとか、その辺りは運用で対処できそうですね。まぁちょっとした情報収集になら充分実用的な性能でしょう。
変換が完了するとFAX書類が作成されます。
Newtonに取り込まれた画像はハガキ大とはいえかなりの大きさ。FAXビューアで縮小したりしながら内容を確認します。画像をNewtonで使いたければファクトリーのSnapIt!等を使って画面をキャプチャーし、Notesに貼り付ける事もできます。
あるいはこの状態から画像をFAXしてしまう事もできます。つまりNewtonが画像を取り込んで送れる、真の意味でのポータブルFAXになっちゃう訳ですね。上はNewtonからMC-P100を使ってFAXした画像(25%に縮小してます)ですが、当然の事ながらスキャンした範囲全部がFAXされるんで、こっちの方が一覧性はいいかな(いやはや…)。PCのFAXソフトを使って受信すれば、劣化なしのデジタルデータとして画像を受け取る事もできます。
◆ ◆ ◆ ここに来てNewtonにまた新たな可能性が加わった訳です。いやあ、トータルで考えるとかなりの事ができるマシンになって来てますね。多少変換に時間がかかりますけど、それとて充分許容範囲内だと思います。ちょっと出先で地図を送りたい時とか、結構便利ですよ。CapShareは本来の用途でも仲々使えるデバイスですんで、PCユーザの方は持っていても損はないと思いますね。
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