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〜Newtonは世界一高価なAVリモコン?〜


Newtonの赤外線ポートって滅多に使いませんよね(いやはや…)。まぁ奇跡的に(!)他のNewtonユーザーに出会った時にビームで名刺交換するとか、バックアップ代わりにNotesをビームしちゃうとか(いやはや…)。ま、仲々使う機会は少ない訳です。最近ではPalmのMacPacに含まれる機能拡張書類を使って、PowerBookと赤外線でデータ通信するなんて試みも行われている様ですが…

そんな不遇の赤外線ポートを活用しようというアプレットがありました。存在自体は結構前から風の便りに聞いてはいたものの、今更ながら初めて使ってみることにしたのが、今回ご紹介する"ShowMate"です。

ShowMateはNewtonでAV機器のリモートコントロール用赤外線コードを送出し、NewtonをAVリモコンにしてしまおうという素敵な発想のアプレット。Sine of the Timesによる$19.95のシェアウェア。

ShowMateは動作をプログラムする"ShowMate"と、カストマイズ可能なコンソール部分の"MyRemote"の2つのアプレットから構成されています。

こちらがShowMate。まずリモコンの機能をこちらのアプレットで定義します。"Program"欄に名前を付け、下に並んだボタンから動作を選択します。

対応メーカーは上の5社。各メーカーによってコントロールできる機器に差があり、ボタン表示がそれに合わせて変化します。スクリーンショットで紹介したSonyが一番多数の機器に対応しています。

例えばVCRボタンを選んだ時に選択できる動作はこんな感じ。#部分にはリモコンモードを指定します。ちなみにPanasonic製の機器はこのアプレットがリリースされる少し前に赤外線コードの改変があり、古い機器は操作できないそうです。また、Sony製のVCRも近年のものはコードが変わっている(付属のリモコンでは互換があるのだが…)様で、手持ちのSLV-RX9(1997年10月リリース)はPower On以外の操作ができませんでした。古いSL-HF3000(Beta Pro3000)では問題なく操作できる処を見ると、そういう事の様です(いやはや…)。LDや、CD、Tuner等のオーディオ機器は問題なく操作できましたが、リリース時期の問題か対応している機器はDATまで。MDに対応していないのはちょっと残念。

こちらは実際のリモコン部分を受け持つMyRemote。ShowMateで定義したプログラムをキーに割り付けて使用します。上は実際にリモコンとして使う状態の画面。

用意されているキーは全部で20。使わないキーは画面に現れないので、すっきりとしたリモコンにできます。ブランクキーをタップするとShowMateで定義したプログラム名が表示されるので、割り付けたいプログラムを選ぶだけ。またキーには機能を表すアイコンを表示させる事もできるので、見やすくする事もできます。

まぁ実用性がどの程度あるのかは難しい処ですが、実際にNewtonでAV機器がコントロールできるのは仲々素敵な眺めです。また意外と便利なのはこのリモコンがプログラマブルだという部分。つまり複数のコマンドを順番に送出して1ボタンで一連の操作ができるという点でしょうね。たとえばAVセンターとテレビとLDプレーヤーの電源をオンにして再生させるなんて操作が1回で行えたりします。またNewtonの機能と連動して指定した時間にNewtonをウエイクアップさせてプログラムを実行するなんて事も可能です。


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