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〜Newton Graphics ノ ススメ〜


"NewtonWorks"って御存知ですか?MP2000シリーズからバンドルされたNewton版統合アプレット。英語版には無償でバンドルされてるのに、日本語版ではNLKでうまく日本語表示できないもんだから、N4が付けてくれなかった(注)アプレットですね(いやはや…)。ただ付属CD-ROMについてくるのはワープロ機能のついたWorks本体とスプレッドシートの"QuickFigure Works"モジュールだけなんで、ビジネス以外の用途でNewtonを使っていると、あんまり使い道はないかも知れませんね。特に現状だと日本語データを簡単にデスクトップPCとやりとりしづらいので、なおさら使用頻度は下がってしまうかも知れません。

ただ、Worksには付属CD-ROMにバンドルされていないモジュールもあります。その代表格が今回ご紹介する"NewtonWorks Draw"。MP2000シリーズで採用された16階調グレースケール(実際使用できるのは透明を含め9階調)対応のドロー・アプレットです。折角階調が出せるのに、内蔵の"Notes"ではその機能を全然使えなくて残念だったのですが、"Draw"を使えばグレースケールグラフィックをNewtonで作成する事ができます。

(注):NLK正規版発売前のいわゆる先行予約版にはオリジナルのCD-ROMが添付されていた。

■ NewtonWorksをゲットする ■

英語版やTheNewtonShopの先行予約版を購入された方は付属の"MessagePad2100 Software" CD-ROMの中に、Works本体と"QuickFigure Works"は収録されています。ただ、今回ご紹介する"Draw"は収められていないので、Web上からゲットする事になります。また、販売再開後の日本語版MP2100を購入された方はオリジナルの付属CD-ROMがバンドルされていない(この処置は個人的に非常に解せません。なんで本来付いてるバンドルソフトを勝手に取っちゃうのかなぁ?NLKのCD-ROMには収録されていないものも多いし…)ので、Works本体もゲットする必要があるのですが、掲載していたサイトがクローズ、Drawモジュールはかろうじて以下から入手可能。

NewtonWorks Draw

Zip形式の圧縮ファイルとPkgファイルがアップロードされています。Zipは"StuffIt Expander"等のツールで解凍できます。

■ NewtonWorksをセットアップする ■

N.C.U.を使ってWorksをセットアップします。Worksはモジュール構造になっているため、"Draw"のみを使いたい場合もWorks本体のインストールが必要になります。本体にモジュールを追加する事で作成できる書類のヴァリエーションを拡張出来る訳です。

■ NewtonWorks Drawの機能 ■

Worksを立ち上げ、Newボタンから"Drawing"を選ぶと上の様な画面が表示されます。コンパクトな中に、何と懐かしの"MacDraw"ばりの機能が実現されています。Newtonで動く本格的なドローアプレット!

上部のツールバーはどれもドローソフトの定番といえる機能。左から順に、オブジェクト選択用の矢印、文字入力(日本語フォント使用可能)、直線、四角、角R四角、円形、自由曲線、多角形、ラバースタンプ、シェイプ、塗りパターン、ペンオプション。

塗りパターンはこんな種類が用意されている。ちなみに左上端のパターンが透明を表している。

ペンオプション
線の色と太さが指定できる。もうちょっと太いペンがあると嬉しいんだけど…

ラバースタンプ
選んで画面上をタップすればその場所にイラストがペーストされる機能。メニュー上は少し縮小表示されている様で、実際にペーストされるイラストのクオリティはもうちょっといい。

Editボタン
基本的な編集機能を完備。

Fontボタン
"GothicEverywhere"の併用で日本語フォントも使用可能。但しダブルタップによるソフトキーボードの呼び出しはできないので、TapBar、キーボードボタンの併用が必要。

Arrangeボタン
おおっ!こんな機能までサポート!オブジェクト毎に前後関係を変更できるわ、ひっくり返せるわ回せるわ、整列させたりグループ化までOKです。ちなみにこの辺りのメニューはNLKで日本語表示を選択しても英語のまんまです、あしからず(いやはや…)。

Toolsボタン
グリッド、ツールバー、ルーラー(目盛)の表示・非表示が切り替えられます。FindはWorks共通の検索機能で、ワープロの語句検索・置換機能と同様です。

とにかくNewton上でこんなに本格的なドロー機能を実現してる処に感動しますね。しかもこのアプレットはフリーウェアです。グレースケール対応なので地図なんかも見やすく作れるでしょうし、出来た図はグループ化してコピー&ペーストしてやれば、Notes上に張り込む事もできます。またNotesで作成した図形と同様、図形を選択して選択域の枠を伸縮させてやれば図形の大きさを調整できますし、いろいろと楽しい応用が考えられそうなアプレットです。


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