Newton Firstaid for MP2K
よくあるトラブルの対処法


時たま機嫌をそこねて不可解な行動をするNewton(いやはや…)。トラブルが起こった時に、自分で確認できるポイントがいくつかあります。ここではスタンダードな対処法のいくつかをご紹介しましょう。一応内容はMP2Kシリーズでの対処を前提にしています。

※内容に誤り、あるいは補足がありましたらWeb Masterまでお知らせください。
※以下の対処については、あくまでも個人の責任において行ってください。
 Web Masterは対処の結果に対する一切の責任を負いません(一応念のため)。


【電源関連】

1.電源が入らない:
しばらく使わずバッテリの消耗したNewtonに充電した直後等によく発生する現象。
本体裏のリセットボタンを押す「ソフトウェアリセット」とリセットボタンを20秒程度押す「ハードウェアリセット」を試しても状況が改善しなければ、以下の「システムリセット」を試してみましょう。

ACアダプタとバッテリを はずし、20〜30分程度放置します。(ただし時計やカレンダは再設定が必要)

あるいは特定のモデムカード(Megahertzシリーズ等)を刺したままリスタートした場合も、電源が入らない場合があります。

この場合はカードを抜いて、リセットボタンを20秒程度押す「ハードウェアリセット」で起動しましょう。

2.バッテリで動作中、頻繁にリスタートする:
リチャージャブルバッテリが消耗し、寿命が来ている場合、バッテリインジケータが満タンでもいきなり電源が落ちたり、リスタートする事があります。また「バッテリが死んだのでリスタートした」旨のメッセージが表示されます(表示は英文)。

乾電池かACアダプタで運用して現象が発生しなければバッテリを交換しましょう。

【メモリカード関連】

1.データが保存できない:
新規にNoteを作ろうとすると「メモリカードにデータを保存できない」旨のメッセージ(英文)が表示されてしまう。もちろんカードには空きがある(いやはや…)。

意外と気がつきにくいのですが、メモリカードのライトプロテクトノッチが書き込み禁止になっている場合があります。MPにさされたカードのピンが右に寄っていれば、プロテクト状態で書き込みできません。ピンを左にスライドさせれば解除されます。

2.リスタート後、「このカードは修復が必要だ」と言われてしまう:
システムエラー発生時のリスタート後、「このカードは修復が必要だ、外してプロテクトを解除し、さし直せ」と言われてしまう(表示は英文)。

この場合、その通りにしても状況が改善しなければ、メモリカード自体が壊れてしまった可能性があります。初期化できなければカードを修理に出すか、新品に交換しましょう。

3.カードをMPに刺すと画面に処理中を示すNewtonマークが表示されたまま止まってしまう:
この場合も2と同様、メモリカードが壊れていると思われます。

初期化できなければカードを修理に出すか、新品に交換しましょう。

4.起動時、メモリカード上のパッケージ読み込み途中で止まってしまう:
パッケージのファイルが壊れているか、パッケージ同士の干渉でうまく読み込みができない状態です。いつも同じファイルの読み込み中に停止するならそのファイルが原因です。またあるパッケージのインストール直後から現象が発生していれば、最後にインストールしたパッケージが原因です。パッケージを読み込まないでMPを起動しましょう。

(1)本体裏側のリセットスイッチを押してソフトウェアリセットを行う

(2)起動時にスタイラスペンで画面左端真ん中位の位置を押さえたまま起動する
  (押さえる位置は画面の縦位置、横位置に追随します)

(3)内蔵メモリ、カードのパッケージを読み込むか訪ねるメッセージが表示され
   るので、いずれもNOで答える

(4)パッケージを読み込まない状態でMPが起動するので、"Extras"から目的のパ
   ッケージを選び削除する

5.NewtonをリスタートするとEthernetカードが認識されない:
セットアップファイルをメモリカードに入れた場合、Newtonリセット毎にEthernetカードをさし直して認識させる必要があります。

6.PCやデジタルカメラで使っていたメモリカードがNewtonで認識できない:
Newtonで使えるメモリカードはIntel(Lenear)形式のカードのみです。一般的なATA形式のメモリカードは使用できません。
MP2Kシリーズは5v/5v、5v/12vのいずれのタイプのLenearカードも使用できます。

7.i-mailやX-Portでエラー発生後、リスタートすると"このカードは新品だと思われるが消去とフォーマットをしたいか?""ERASE(消去)"しか表示にないスリップが現れる:
経験則からになりますが、通信中のエラーはかなりの確率でデータ破壊に直結します。この表示が現れると実質的にはメモリカードをフォーマットするしか方法がありません。

基本的には指示に従い、カードをフォーマットし、データをバックアップからリストアします。保管してあるバックアップの時点からシステム環境が変化していなければ、カードのリストアだけで復旧できる可能性が高い様です。アプレット等を追加して環境が変わっている場合は内蔵メモリ側のリストアも必要になりますが、時折、NLKのファイルがうまくリストアできなかったりするので、動かない様なら再インストールして、データのみを最後に個別リストアしましょう。何かアプレットをインストールしたら、その時点でバックアップをとっておくのが吉。

【N.C.U.関連】

1.バックアップ中にデスクトップPCとNewtonの接続が解除されてしまう:
ケーブルの接触不良等、物理的な障害でなければ、バックアップしようとしたNewton側のファイルが損傷している等の可能性があります。接続が解除される時にNewton側で表示されているパッケージ名から原因を推定します。

(1)Notesの場合は長文の書類が原因になっている場合が多いので、疑わしい書類
   を別のメモリカードに待避するか削除する。

(2)まれにNotesのStorage自体が破損している場合もある。疑わしいNotes書類を
   削除しても状況が改善しない場合は、一旦全Notes書類を別のメモリカード等
   に待避後"Extras"→"Storage"→"Notesのアイコンをタップし、表示されたス
   リップの"Delete"ボタンを押してStorage内の全データを削除する。

(3)WWWブラウザ"Newt'sCape"を使用している場合は、Cacheデータが原因とな
   る場合もある。Newt'sCapeを起動し、Cacheをクリアしてから再度バックアッ
   プする。

2.G3 PowerBook(WallStreet以降)でシリアル接続のNewtonがN.C.U.から認識できない:
ケーブルに問題があるかも知れません。RS-422準拠のプリンタケーブルを使用してみて下さい。

【アプレット関連】

1.指定したアプレットがバックドロップにできない:
バックドロップに指定できるのは内蔵メモリにあるアプレットのみです。メモリカード上のアプレットは指定できません。

2."MessagePad2100 CD-ROM"に収録されている"QF Exchange"でQF WorksからExcel98にデータを転送するとエラーになってしまう:
CD-ROMに収録されたQF Exchangeはヴァージョンが古く、Excel97/98に対応していません。開発元のPelicanWareでExcel97(Win)、Office98(Mac)に対応したVersion3.1が公開されています。

3.QF ExchangeでQF Worksにデータを転送したが表示されない:
QF Exchange + QF Worksは日本語に対応していないため、転送元のExcelシート、ブックに日本語名が付いていると転送できません。

4.日本語対応パッチをあてたQF ExchangeでQF Pro4.0にデータを転送したが、一部表示されないセルがある:
表示されない文字列の前にスペースを入れる等の対処で表示できます。

5.i-mailから発信されたメールにリプライすると、返信先のメールアドレスにPOPアカウントが入ってしまう:
"Owner Info"の"E-Mail"で種別が"Internet"に設定されていません。ここが"E-Mail"のままだと発信元のメールアドレスが正しく設定されない様です。

6.Notesのデータをバックアップからリストア後、新規Noteを作成すると勝手に"Unfiled"フォルダに入ってしまう:
どのフォルダで新規Noteを作成しても、そのフォルダではなく"Unfiled"フォルダに作成されてしまう場合があります。

"Notes Storage"が何らかの原因で損傷していると思われます。復元した全Noteを一旦別のメモリカード等に待避後"Extras"→"Storage"→"Notesのアイコンをタップし、表示されたスリップの"Delete"ボタンを押してStorage内の全データを削除します。その後待避したデータを元のカードに戻してやれば解決します。

7.X-Port2.1JでEthernet接続時、別のPCに接続したら、それ以降元のPCへの接続で"前回使用した接続方法"オプションがうまく動かない:
接続先PCのコンピュータ名はX-Portに記憶されるのですが、複数のコンピュータ名があると文字コードの小さいコンピュータを探しにいってしまうのか、つなごうとしているコンピュータ名の文字コードの方が大きいと、コンピュータ名が見つからないというメッセージが表示され自動接続できない場合があるようです。

X-Port2.1JのCD_ROMに収録されている"X-Portクリーナー.pkg"をインストールし、設定ファイルを初期化しましょう。ただし現在の設定は消去されるので再設定が必要。


以下、思いついたら追加します。