データリンクの実際 〜グラフィック編〜
●N.C.U. (Newton←→PC)/ with NewtonWorks Draw 単純なグラフィックデータのブラウジングならN.C.U.(Newton Connection Utilities)とNewtonWorks Drawの組み合わせでもそこそここなせます。 試しにこんな画像をNewtonに取り込んでみましょう。オリジナルはフルカラーで画像サイズも結構大きいのですが、Newtonでのデータハンドリングを考えてリサイズや減色で極力データを軽くします。Newtonはどうやら取り込める画像サイズに限界があるようで、おおよそNewtonの画面サイズ位の大きさを越えるとトリミングされてしまいます。作例では画像をグレースケール16階調まで減色し、ファイルはPICT形式で保存しました。 Newtonへの転送にはN.C.U.の"Newton Works Import"を使用。NewtonとPCをケーブルで接続、転送したいファイルを選択します。転送先はデータの種類によって割り振られる様で、PICTの場合は自動的にDrawモジュールの書類に変換されます。 転送された画像をNewtonWorksで表示したところ。スクリーンショットで見ると殆どそのままの情報でインポートされてますが、実際にはNewtonの液晶表示の問題もあって、細部のディテールは何とか判別できる程度。インポート用の画像を準備する際に、多少コントラストを強めに補正してやると認識性が良くなります。 Worksの画像をPCに取り出す場合は全く逆のステップになります。N.C.U.の"Newton Works Export"を使ってエクスポートしたいファイルを選択します。 かなりイージーオペレーションで画像のやり取りができるので、ちょっと外出する時に地図データを取り込んだりして使うのには便利かも知れません。ただ、この例の画像でもNewtonにとってはかなりの容量らしく、N.C.U.でのバックアップは拒否されてしまいました(いやはや…)。ただNewtonWorksの書類はN.C.U.でのバックアップ制御がNotesの場合とは異なり、アラートにその書類のバックアップをパスして処理を継続するボタンが表示されます。まぁあくまでも一時的に持ち歩きたいデータを入れておく方法でしょうか? ●NewtonPress1.1 (Newton←PC) NewtonBookを作成するためのソフト、"NewtonPress"を使うと比較的簡単な操作で画像データを使ったNewtonBookを作成する事ができます。NewtonPressは機能的には最もシンプルなNewtonBookソフトらしいのですが、その分手軽な画像ビューアとしては使いやすいソフトだと思います。MP2000Upgraded(US版)に添付されるアップグレードCD-ROMにはこのNewtonPressがバンドルされていたそうですが、大部分の方は市販されているNewtonPressを購入という事になるのではないでしょうか。 このソフトは現在でも比較的入手可能な様で、気になる方はNewtonを扱っているショップで確認してみると良いと思います。価格は1万円強といった処です。日本語テキストには未対応なので、あくまでも画像ビューアとしての使い方がメインになるでしょう。目次がつけられてオーバービューからジャンプできたり、ページ指定でジャンプしたりと、NewtonBookのインターフェースを活用し、グラフィカルなデータベースとしても利用できるでしょう。 市販されているNewtonPressはバージョン1.0でMP2000シリーズから採用された大型のグレースケールディスプレイには対応していないので、Appleから提供されているアップデータをあてる必要があります。 上はグラフィックを取り込んでMacintosh上でNewtonBookを作成しているところ。Addでグラフィックやテキストの取り込み、Topicで画像にタイトルをつけて目次を作成、Titleで作成中のBookにタイトルや著者名を付け、Createで作成したBookをPkgファイルに変換します。 完成したBookをNewtonで表示するとこんな感じ。ちなみに扱える画像のサイズはMP2000シリーズの横画面だと276X414pixels。それ以上の大きさの画像を使用するとスクロール・コンソールが画面に表示されますが、あんまり操作性がよくないのと、コンソールを非表示にできないので、大きな地図とかは分割して別ページにした方が効率的です。 オーバービューボタンを押すことですばやく目次を表示。該当のページにジャンプする事ができるので、地図データベース的な使い方には最適。 Newtonではこの他にも市販アプレットの"NewtPaint"、"HexPaint"、"PhotoShow"などが独自の機能としてPCとのデータコンバージョン機能を搭載している様です。 |