データリンクの実際 〜スプレッドシート編〜


●QF Exchange3.0, 3.1 (Newton←PC)/ with "QuickFigure Works"1.0~1.1.1

MP2100CD-ROMに収録されたNewtonWorks用の表計算モジュール、"QF Works"に付属しているデスクトップPCデータ交換ユーティリティ。デスクトップPCのExcelとデータ交換ができます。CD収録のVersion3.0では最新版のExcel98 (Mac)に対応しておらず、Newton←PCのみのデータ転送しかできませんが、開発元のPelicanWareでExcel97(Win)、Office98(Mac)に対応したVersion3.1が公開されています。またQF Works自体もVersion1.1.1がリリースされていますのでこちらをお使いの方はアップデートをおすすめします。個人的には後述の"QF Pro4.0"に移行してしまったので、V3.1でのNewton→PC動作は未確認です。

扱えるデータは完全に英語のみ。シートやブックの名前に日本語がついているだけで転送されない徹底ぶりです(いやはや…)。セルの中に2バイト文字があるとそのセルは丸ごと空白になってしまいます。Newton転送後は"Gothic Every Where!"の併用で日本語の入力・表示が可能ですから、多少面倒ではありますが見やすく編集することは可能です。

Newtonには"QF Exchange.pkg"をインストール、デスクトップPCのExcelにはインストーラーでExchangeモジュールをアドインします。インストールするとExcelのメニューバーに"QuickFigure"という項目が現れます。


メニューの中はこんな感じ。シート、ブック、シートの選択範囲といった単位で送受信が可能。"Settings"で送受信のポートを指定します。ただしExchangeはアドインソフトなので、インストールするとExcel起動時に毎回読み込みを行います。…っと言う訳でインストールするとExcelの起動は確実に遅くなります(いやはや…)。


QF Works1.1.1の画面。グリッドの非表示、罫線の使用等CD収録のVersion1.0に比べ、若干の機能が追加されています。QF Exchangeは"Tools"から呼び出します。シートを受信する際には予め受信用の空のシートを開いておきます。


●QF Exchange4.0 (Newton←→PC)/ with "QuickFigure Pro"4.0, "QF Patch", "NTEncoding"

QuickFigureシリーズには独立したアプレットとしての製品版、"QuickFigure Pro"が存在します。同梱されたExchangeの最新バージョン4.0に、"Programming with Newton"で公開されているQF Exchange4.0用日本語パッチとGNUE氏作の日本語コード変換サービス"NTEncoding"を組み合わせれば、QF Pro4.0とExcel98の間で双方向の日本語データ交換が可能になります。

上のスクリーンショットは"QuickFigure Pro"に、Mac版OfficeのExcel98から上記の組み合わせで日本語を含むワークシートを取り込んだ状態。シートはまったく未加工で、表題のボールド表示もExcel側で指定したもの。

この組み合わせはかなり気に入ってます。殆ど意識せずにExcel連携が可能。流し込む際、Excel側でシート中の一部のセルのフォントの大きさを変更したりするとエラーになってしまいますが、ボールド等の指定は認識できるみたいです。QuickFigure Pro自体も機能が強化されており、ちょっと高めの価格ではありますが、デモ版で動作確認後速攻ゲット(いやはや…)。製品は電子メール決済が可能で、私の場合30分程で返事が来ました(いやはや…)。

QuickFigure ProのExchangeもツールボックスメニューから呼び出します。使い方はWorks版と同様。

Exchangeのコンソール。Excel側と対で起動、データを送受信します。ちなみにQF ExchangeはWorks版とファイル名が同一なので、上書きインストールになります。Pro版をインストールするとWorks版ではバージョンが一致しなくなり、Exchangeが使えなくなります。この辺りは購入する際に検討してください。


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