★★ カードキャプターさくら ★★


うちってBSもないんで、「さくら」は今年地上波で放送されるようになって初めて観たんですが、CLAMP作品アニメ化の例に漏れず手堅い仕上がりで結構楽しめてます。

物語世界の締まりの良さは、やはりシリーズ構成、大川七瀬嬢の力量による処が大きいと思いますね。大川氏の仕事で印象的だったのが、かのテレビアニメ版「レイアース」の中盤以降(どうも毎週観てた訳じゃないんで、ちょっとうろ覚えモードなんですが…)。

それまでのシリーズ構成者に変わって、構成、脚本を原作者自ら手がけ、空回り気味で瀕死状態のシリーズを見事立ち直らせた活躍が凄かったですね。

CLAMP作品って「冷静なマーケティング分析+作者の興味・趣味」に基づいて作品世界が構築されてる気がして、結構侮れない感じです。いや、どのプロ作品も基本はコレでしょうけど、もっと「システマティックな視点」っていうのをCLAMPには感じちゃう訳です。

ちょっぴりリッチでスタイリッシュな世界に住む主人公の小さな冒険という題材、CLAMP作品では良く登場する世界観ではあるんですが、「さくら」もその辺りの「くすぐり方」は巧いですねぇ(いやはや…)。

ただ、どの作品にも共通するのが母親の存在の薄さ。この辺りは主人公の「ちょっと影がある」って部分を成立させるための必須要件なんですかね(いやはや…)?

現在は「プラレス三四郎」みたいな「ANGELIC LAYER」が連載されてるそうなんで、こちらもそのうちテレビに登場ですか?