★★ Angelic Layer ★★


遂にテレビに登場したCLAMP版プラレス三四郎、「エンジェリックレイヤー」。例によって原作コミックス読んだりはしてないので、ワタシ的にはこの作品、テレビ放送が初見といういつもの展開であります。

う〜む、やっぱり「プラレス三四郎」と差別化されてない感じですね。確かにこういうシチュエーションだと、差別化って難しいのかも知れないですが。そもそも原作からして何でこういうのをテーマに持ってきたかって部分は、結構疑問ではあるんですけどね。従来の「CLAMP的発想」ってのとはちょっと異質な感じがします。

今までの作品を振り返って見ると、その世界の基礎は魔法とか超能力とか、結構あやふやな力の上に立脚してたと思うんですが、今回は一転してハイテックな世界ですからね。まぁ、進歩した科学と魔法は紙一重なのかも知れないですが。それにエンジェルがどうやって動いてるとか、そういう細かい考証はあんまりするつもりないみたいなんで、そういう意味でも一緒かな?

とりあえず、あんまりテーマとか、方向性とか声高にぶちあげちゃうシリーズじゃないでしょうし、お気楽に楽しめばいいのかな?でも主人公が自ら戦わない代理格闘戦って、テレビゲーム的感覚なのか、最近のアニメ作品には非常に多いんですが、結局総てのものはヴァーチャルな世界にしか存在しないって処に帰結しちゃいそうで、どこか寂しい。

個人的には「カードキャプターさくら」のスタッフによる映像化ってのもぜひ見てみたかったんですが、実際に映像化された作品って非常にあっさり風味ですね。特にアニメ化されたキャラクターとかは「リヴァイアス」の系統っていうか、もうちょっと訴求力が欲しい気もします。

今のところ、ストーリー的にも結構すんなり流しちゃってる感が強いんで、もっと製作側の思い入れって奴を見たい処ではあります。なんか大川七瀬嬢のホンで観てみたいって気が非常にしてるんですが。

全体としては「さくら」に比べると、視聴者に対するアピール度は低そうなんで、ブレイクは難しいかな?とも思いますが、そんな予想をぶっ飛ばして大化けして欲しいシリーズです。